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肺がんステージ4の患者様とご家族の方へ

からだにやさしい肺がん治療をご存じですか?

肺がんステージ4の患者様とご家族の方へ

手術、放射線、抗がん剤による肺がん治療を助ける治療法があります。
当クリニックは「からだにやさしい」高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法でがんの克服をお手伝いします。

肺がん治療イメージ

はじめに…

この度は、日比谷内幸町クリニックのホームページをご覧頂きまして、ありがとうございます。

「からだにやさしい肺がん治療」

私達はこれが肺がんの患者様やご家族の方にとって大変重要なテーマであると考えて居ります。当クリニックでは専門医師によるカウンセリングを経て、患者様のお身体に新たな負担を強いることなく、手術、放射線、抗がん剤といった標準的な治療方法との併用によって双方の治療の相乗効果を高めようとする免疫細胞療法を、個々の患者様のお身体の状態に合わせて適切に実施して参ります。

日比谷内幸町クリニックの肺がん治療

当クリニックでは、肺がんの患者様の状況に応じて、高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法、または標準の治療と併用で肺がん治療を行っております。

肺がんの標準的な治療方法

肺がんは全体の約2割を占める悪性の小細胞肺がんと約8割を占める非小細胞肺がん(腺がん、扁平上皮がん、大細胞がん)に分けられます。

一般の病院で行なわれる肺がんの標準的な治療としては、小細胞肺がんに対しては抗がん剤による化学療法と放射線療法が主体ですが、初期の場合は稀に手術を行うこともあります。非小細胞肺がんに対しては外科療法が主体となり、外科療法の対象とならなければ化学療法や放射線療法を使用します。

日比谷内幸町クリニックのアプローチ

当クリニックでは、これらの標準的な肺がん治療に「からだにやさしい肺がん治療」である高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法を加えることにより、標準治療だけでは困難な肺がんの克服を目指すだけでなく、標準治療の選択肢がない肺がんの治療を患者様やその御家族と一緒に実施していきます。
標準的な肺がん治療はいずれも何らかの副作用を伴いますが、高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法はそれ以上の副作用を起こすことなく標準治療の効果を高めることが期待出来ます。

抗がん剤との併用により肺がんを克服された患者様や、標準治療の選択肢が無くなってしまい高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法のみで肺がんを克服された患者様もいらっしゃいます。
詳細については、肺がんの治療事例をご覧下さい。

進行期の肺がんの場合

標準的な肺がん治療(抗ガン剤など)と高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法の併用

標準的な肺がん治療が困難な場合

高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法のみ

からだにやさしい高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法の特徴

標準的な肺がん治療との併用により、相乗効果が期待できます

「からだにやさしい肺がん治療」である高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法はリンパ球に含まれる免疫細胞の一つで、生まれつき(ナチュラル)外敵を殺傷する(キラー)能力を備えている「ナチュラルキラー(NK)細胞」を最新の培養技術で2週間ほど無菌状態で個人差がありますが数百倍から数千倍に増殖・活性化し、再び患者さんの体内へ戻すという療法です。

NK細胞のイメージ

高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法は「化学療法(抗ガン剤)」など標準的な肺がん治療を妨げない治療法ですので、標準的な肺がん治療と併用ができ、抗ガン剤などのデメリットを高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法が補完し、肺がん治療全体の効果を上げることが期待できます。

実際には主治医と日比谷内幸町クリニックが連携して、2ヵ所の医療機関が別々の角度から肺がんにアプローチできる体制を構築し、肺がん克服を目指していきます。

標準的な肺がん治療が困難な場合でも治療可能です。

「外科療法(手術)」、「化学療法(抗ガン剤)」、「放射線療法」などの標準的な治療で肺がんの進行が食い止められなかった場合でも、採血が可能であるならば、高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法は治療が可能です。

高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法は、治療を受けられる患者様ご本人の血液を活性化して行われますので、副作用の心配はほとんどありません。

  • 副作用の心配がほとんどありません。
  • 標準的な肺がん治療との併用が可能で、相乗効果が期待できます。
  • 身体全体をめぐるNK細胞を元気に活性化させるため、再発・転移に有効性が高いと言えます。
  • 生活の質(QOL)を高く維持できます。

高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法による肺がんの治療事例

「高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法」によって癌(がん)が消えたり、症状が劇的に改善したり、あるいは進行が止まった方をご紹介します。ご登場頂いた患者さんについては、プライバシー保護の観点からすべて仮名とさせて頂きます。

標準的な肺がん治療との併用事例

肺がん治療事例一覧を見る
日比谷内幸町クリニック 院長 禹 雅祥

この記事の監修

日比谷内幸町クリニック 院長 禹 雅祥(う まさよし)

日本外科学会員。1987年群馬大学医学部卒業。東京医科歯科大学医学部附属病院第二外科、東京都立墨東病院 胸部心臓血管外科などで外科医としてがん治療に従事し、2005年より日比谷内幸町クリニック院長。3大治療と高度活性化NK細胞療法を併用した総合的治療を行っています。ドクター紹介はこちら

肺がんステージ4とは、がんが胸水や心のう水にがん細胞が広がっている、または反対側の肺や脳・骨・肝臓などの離れた臓器に転移している状態を指します。もっとも進行した病期ですが、「末期がん」と同じ意味ではありません。

いまの肺がん治療は、「ステージ4だから余命は1年前後」という時代ではなくなりつつあります。EGFRやALKなどのドライバー遺伝子が見つかった方では飲み薬の分子標的薬で、PD-L1が高い方では免疫チェックポイント阻害薬で、数年単位で病気を抑えられるケースが増えています。臨床試験では、EGFR陽性の方の生存期間中央値38.6か月、PD-L1高発現の方の5年生存率約32%というデータも報告されています。つまり、あなたの肺がんが「どの遺伝子タイプか」によって、治療も見通しも大きく変わるのです。

この記事では、肺がんステージ4の定義(ⅣA/ⅣB・オリゴ転移)、生存率・余命の正しい読み方、症状、鍵となる遺伝子検査・PD-L1検査、分子標的薬・免疫療法を含む治療の全体像、そして標準治療の効果が乏しくなった場合の選択肢までを、がん免疫療法専門クリニックである日比谷内幸町クリニックがわかりやすく解説します。

【この記事でわかること】●肺がんステージ4がどのような状態か(非小細胞/小細胞、ⅣA/ⅣBの違い)●生存率・余命の数字と、遺伝子タイプで大きく変わる理由●ドライバー遺伝子検査・PD-L1検査とは何か●分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬・抗がん剤の使い分け●脳転移・骨転移・胸水への対処●標準治療の効果が乏しくなったときの選択肢●タバコ・仕事・旅行・遺伝など生活の疑問への回答

肺がんステージ4とは【遠隔転移がある状態】

肺がんステージ4(Ⅳ期)とは、がんが胸水・心のう水への広がり(がん性胸膜炎など)、反対側の肺への転移、または脳・骨・肝臓・副腎などの離れた臓器への転移(遠隔転移)を伴う状態です。

肺がんは2023年に約12万4千人が診断され、死亡数は年間約7万6千人(2024年)と、がんによる死亡数が最も多いがんです。一方で、後述するとおり治療の個別化が最も進んだがんでもあり、ここ10年で治療の景色が大きく変わりました(出典:国立がん研究センター がん統計)。

非小細胞肺がんと小細胞肺がん:治療方針が大きく異なる

肺がんは、がん細胞の性質によって大きく2つに分けられます。約85%を占める「非小細胞肺がん」(腺がん・扁平上皮がん・大細胞がんの総称)と、約15%の「小細胞肺がん」です。

腺がんは肺がんで最も多いタイプで、肺の奥に発生しやすく、タバコを吸わない方や女性にもみられます。ドライバー遺伝子変異が見つかりやすいのもこのタイプです。扁平上皮がんは喫煙との関連が強く、太い気管支の近くに発生しやすいタイプです。小細胞肺がんは増殖が速く転移しやすい一方、抗がん剤や放射線が効きやすい性質があります。ご自身がどのタイプかによって、この後の治療の話は大きく変わります。診断書や説明資料で確認しておきましょう。

ⅣA期とⅣB期・「オリゴ転移」という考え方

ステージ4はさらに2つに分けられます。ⅣA期は、胸水・心のう水への広がりや反対側の肺への転移、または胸の外の1つの臓器への単発転移(M1a・M1b)。ⅣB期は、複数の臓器への多発転移(M1c)がある状態です。

また近年は、転移の数が少ない状態を「オリゴ転移」と呼び、全身治療に加えて転移巣への放射線治療や手術などの局所治療を積極的に行うことで、より長い病勢コントロールを目指す考え方が広がっています。同じステージ4でも、転移の数と場所によって取り得る戦略が異なるのです。

肺がんが転移しやすい部位

肺がんは血流に乗って全身に広がりやすく、転移が多い部位は脳、骨、肝臓、副腎、反対側の肺・胸膜です。特に脳転移と骨転移の頻度が高いことが肺がんの特徴で、頭痛やふらつき、腰や背中の痛みがきっかけで肺がんが見つかることもあります。転移した先で増えるのはあくまで肺がんの細胞であり、治療は肺がんに効く薬で行います。

ステージ4は「末期がん」と同じではない

結論から言うと、肺がんステージ4は「末期がん」と同義ではありません。末期がんとは、厚生労働省の資料では「治癒を目指した治療に反応せず、進行性かつ治癒困難又は治癒不能と考えられる状態と医師が総合的に判断した場合」とされており、病期ではなく「有効な治療手段がなくなった状態」を指す言葉です。

肺がんステージ4には、分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬・抗がん剤・放射線治療・症状を支える各種処置など、多くの治療選択肢があります。特にドライバー遺伝子が見つかった方やPD-L1が高い方では、数年単位で病気を抑えながら通常の生活を続けている方が実際に大勢います。

肺がんステージ4の生存率【5年8.6%】と数字の読み方

国立がん研究センターの院内がん登録によると、肺がんステージ4の5年純生存率は約8.6%、10年純生存率は約2.5%です。ただし、この数字をそのまま「自分の確率」と受け取ることはできません。理由を含めて解説します。

ステージ別の5年・10年生存率一覧

診断時のステージ5年純生存率10年純生存率
ステージ1約81.9%約63.9%
ステージ2約51.7%約30.9%
ステージ3約29.3%約14.8%
ステージ4約8.6%約2.5%

同じステージ4でも生存率が大きく異なる理由

第一に、この統計には分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬が十分普及する前に診断された方が多く含まれています。肺がんの治療はこの10年で最も大きく進歩した領域であり、「過去の統計」と「現在受けられる治療」は分けて考える必要があります。

第二に、現在の肺がん診療では「ステージ4」という括りだけで予後を語れません。EGFR・ALKなどのドライバー遺伝子が見つかるか、PD-L1がどの程度発現しているか、組織型は何か、転移は少数(オリゴ転移)か多発か、体力はどうか——これらによって、使える治療と経過が大きく変わります。例えばALK陽性の方では、分子標的薬により5年生存率が6割を超えるという臨床試験の報告もあります。

第三に、生存率は集団の平均像であり、個人の余命を決める数字ではありません。まずは「自分のがんの遺伝子タイプとPD-L1」を知ること。それが、統計ではなく「自分の場合」の見通しを主治医と話す出発点になります。

肺がんステージ4の余命【治療によって大きく変わる時代】

かつて進行肺がんの治療が抗がん剤しかなかった時代、生存期間中央値は1年前後といわれていました。現在は、遺伝子タイプに合った治療を受けられる場合、その数字は大きく変わっています。代表的な臨床試験の全生存期間中央値(半数の方が生存していた期間)を見てみましょう。

臨床試験で報告された生存期間の目安

対象・治療臨床試験全生存期間中央値など
EGFR遺伝子変異陽性:オシメルチニブ(飲み薬)FLAURA38.6か月(約3年2か月)
ALK融合遺伝子陽性:アレクチニブ等ALEX などOS中央値は未到達の報告もあり、5年生存率6割超のデータも
PD-L1発現50%以上:ペムブロリズマブ単剤KEYNOTE-02426.3か月。5年生存率31.9%
ドライバー遺伝子なし:免疫チェックポイント阻害薬+化学療法KEYNOTE-189など約22か月前後

「中央値」は平均余命ではない

生存期間中央値38.6か月とは「38.6か月で亡くなる」という意味ではなく、患者さんを生存期間順に並べたときの真ん中の値です。半数の方はそれより長く生存しており、5年、7年と治療を続けながら生活している方も存在します。

余命を左右する主な要素は、①ドライバー遺伝子の有無と種類、②PD-L1の発現、③組織型(腺がん/扁平上皮がん/小細胞)、④転移の数と場所(オリゴ転移か多発か)、⑤体力・年齢・合併症です。医師から伝えられる余命はその時点の統計的目安であり、治療の進歩とともに実際に変わってきた数字です。まずは自分の遺伝子タイプを確認し、「私の場合はどうか」を主治医と話し合ってください。

肺がんステージ4は完治するのか

正直にお伝えすると、肺がんステージ4を完治(治癒)させることは、現在の医療でも一般には困難です。治療の基本目標は、がんの進行をできるだけ長く抑え、症状を和らげ、生活の質を保ちながら「がんと共存する」ことに置かれます。

ただし、希望の持てる変化が2つあります。1つは、免疫チェックポイント阻害薬で治療がよく効いた方の中に、治療終了後も長期間再発しない「長期生存者」が一定割合存在することが分かってきたことです。PD-L1高発現へのペムブロリズマブ単剤では5年生存率31.9%と報告されており、ステージ4肺がんの5年生存が「例外」ではなくなりつつあります。もう1つは、転移が少数のオリゴ転移に対して、全身治療+転移巣への局所治療(定位放射線治療など)を組み合わせ、長期のコントロールを目指す戦略が広がっていることです。

完治を約束することはできませんが、「長く抑え込み、その間に次の新しい治療につなぐ」ことが現実的な戦略になっています。実際、この10年で新しい薬が次々と承認されており、治療を続けて時間を稼ぐこと自体に意味がある時代です。

肺がんステージ4の主な症状

肺がんステージ4の症状は、「肺・胸の症状」と「転移先の症状」に分けられます。一方で、検診などで見つかった場合には目立った症状がないことも珍しくありません。症状の多くには対処法があるため、我慢せず主治医に伝えることが大切です。

肺・胸の代表的な症状は、長引く咳、血痰、息切れ・呼吸困難、胸の痛み、声のかすれ(がんやリンパ節が反回神経に及ぶ場合)、繰り返す肺炎です。胸水(がん性胸膜炎)がたまると、息苦しさや動いたときの息切れが強くなります。

転移部位主な症状対処の方向性
脳(頻度高い)頭痛(朝方に強い)、吐き気、手足のまひ・しびれ、けいれん、ふらつき、性格の変化定位放射線治療・ステロイド等で症状改善が期待できる
骨(頻度高い)腰・背中・骨盤などの持続する痛み、病的骨折、脊髄圧迫(足の脱力・排尿障害→緊急)放射線治療・骨修飾薬・鎮痛治療
肝臓倦怠感、食欲不振、右上腹部の重さ、黄疸(進行時)全身薬物療法+支持療法
副腎・その他無症状のことが多く、画像検査で発見される全身薬物療法(オリゴ転移なら局所治療も)

すぐ受診すべきサイン

次の症状は、次回の予約を待たずに病院へ連絡してください。●急に強くなる息苦しさ(胸水・肺炎・肺塞栓の疑い)●けいれん、急な手足のまひ、ろれつが回らない(脳転移の疑い)●足の脱力・しびれ、尿が出にくい(脊髄圧迫の疑い。麻痺を防ぐには早期治療が必要)●血痰の増加●治療中の38度以上の発熱●これまでと違う強い痛み。肺がんの合併症は早く対処するほど生活への影響を抑えられます。

治療方針を決める検査【遺伝子検査とPD-L1検査が鍵】

肺がんステージ4(非小細胞肺がん)の治療方針は、次の3つの検査でほぼ決まります。診断直後に「結果待ち」の期間が生じますが、この検査結果こそが治療の成否を左右します。

①病理検査(組織型):気管支鏡などで採取した組織から、腺がん・扁平上皮がん・小細胞がん等を確定します。②ドライバー遺伝子検査:がんの増殖の「原動力」となっている遺伝子異常を調べます。EGFR、ALK、ROS1、BRAF、MET、RET、KRAS G12C、HER2、NTRKなど、現在は10種類近くの標的に対応する薬が承認されており、複数の遺伝子を一度に調べるマルチ遺伝子検査が標準になっています。日本人の腺がんではEGFR変異が約40〜50%と高頻度に見つかります。③PD-L1検査:免疫チェックポイント阻害薬の効きやすさの目安となるタンパク質の発現割合(TPS)を調べます。50%以上なら免疫薬単剤も選択肢になります。

「早く治療を始める」よりも「検査結果を待つ」価値

「一日でも早く治療を始めたい」と思うのは自然なことです。しかし、遺伝子検査の結果が出る前に抗がん剤を始めてしまうと、本来最も効果が期待できたはずの分子標的薬を最適なタイミングで使えなくなることがあります。数週間の検査期間は「治療の遅れ」ではなく「最適な治療を選ぶための投資」です。結果が出るまでの不安は大きいものですが、この期間の意味を知っておくと落ち着いて待ちやすくなります。なお、組織が足りない場合には血液で調べるリキッドバイオプシーが使われることもあります。

肺がんステージ4の治療の全体像

非小細胞肺がんステージ4の治療選択は、検査結果によって次のように分岐します。

【ドライバー遺伝子あり】→ 対応する分子標的薬(飲み薬が中心)。【ドライバー遺伝子なし・PD-L1高発現(50%以上)】→ 免疫チェックポイント阻害薬単剤、または免疫薬+化学療法。【ドライバー遺伝子なし・PD-L1低〜中発現】→ 免疫チェックポイント阻害薬+化学療法の併用が標準的。【小細胞肺がん】→ 化学療法+免疫チェックポイント阻害薬(第5-12章)。

これに加えて、脳転移・骨転移・胸水などへの局所治療・症状対処と、診断時からの緩和ケアを並行します。治療は「全身治療+局所治療+緩和ケア」の3層で組み立てられ、効果と副作用を評価しながら順次調整していきます。

分子標的薬【ドライバー遺伝子がある場合】

分子標的薬は、がんの増殖の原動力(ドライバー遺伝子異常)をピンポイントで抑える薬です。多くは飲み薬で、外来通院で治療でき、従来の抗がん剤より高い効果と比較的軽い副作用が特徴です。肺がんはこの分子標的薬が最も発達したがんであり、対応する薬のある遺伝子異常は年々増えています。

ドライバー遺伝子主な分子標的薬特徴・データ
EGFR変異(腺がんの約40〜50%)オシメルチニブ(タグリッソ)など一次治療のOS中央値38.6か月(FLAURA試験)。脳転移にも効果が期待できる
ALK融合(約3〜5%)アレクチニブ(アレセンサ)、ロルラチニブなど長期コントロール例が多く、5年生存率6割超の報告も
ROS1融合/BRAF変異/MET/RET/KRAS G12C/HER2/NTRKそれぞれ対応薬(エヌトレクチニブ、ソトラシブ等)が承認済み頻度は低いが該当すれば専用治療が可能。マルチ遺伝子検査で同時に調べる

分子標的薬にも課題はあります。長く使ううちに「耐性」が生じて効果が弱まることがあり、その場合は耐性の原因を再検査(再生検・リキッドバイオプシー)で調べ、次の世代の薬や別の治療に切り替えます。副作用は皮疹・下痢・爪囲炎・間質性肺炎(空咳・息切れ・発熱に注意)などで、抗がん剤とは異なる管理が必要です。

免疫チェックポイント阻害薬

免疫チェックポイント阻害薬は、がん細胞が悪用する免疫のブレーキ(PD-1/PD-L1など)を解除し、患者さん自身のT細胞ががんを攻撃できるようにする薬です。肺がんでは、ペムブロリズマブ(キイトルーダ)、ニボルマブ(オプジーボ)、アテゾリズマブ(テセントリク)、デュルバルマブ(イミフィンジ)、イピリムマブ(ヤーボイ)などが承認されており、PD-L1の発現状況に応じて単剤または化学療法との併用で使われます。

特筆すべきは長期生存のデータです。PD-L1発現50%以上へのペムブロリズマブ単剤では、5年生存率31.9%(KEYNOTE-024試験)と報告され、効果が続く方では数年にわたって病気を抑えられることが分かってきました。免疫療法がよく効いた方の一部は、治療を終了しても効果が持続します。

一方で、すべての方に効くわけではなく、甲状腺機能異常・間質性肺炎・大腸炎・皮疹・糖尿病など独特の免疫関連副作用があり、専門的な管理が必要です。息切れ・空咳・ひどい下痢・強いだるさが現れたら早めに連絡してください。

抗がん剤治療(化学療法)

分子標的薬や免疫療法の時代になっても、抗がん剤(細胞障害性抗がん剤)は肺がん治療の重要な土台です。ドライバー遺伝子がない方の多くは免疫チェックポイント阻害薬と抗がん剤の併用が一次治療になりますし、分子標的薬が効かなくなった後の選択肢としても使われます。

非小細胞肺がんでは、プラチナ製剤(シスプラチン・カルボプラチン)に、ペメトレキセド(腺がん)、パクリタキセル/ナブパクリタキセルなどを組み合わせるのが基本です。副作用(吐き気・白血球減少・しびれ・脱毛・倦怠感)には支持療法が進歩しており、多くの場合外来通院で治療を続けられます。「効果がある限り続け、効かなくなったり負担が大きくなったりしたら次へ」という考え方と、減量・休薬は失敗ではないという原則は、他のがん種と同じです。

小細胞肺がんのステージ4(進展型)の治療

小細胞肺がんは増殖が速い分、抗がん剤と放射線が効きやすいという特徴があります。遠隔転移のある進展型では、プラチナ製剤+エトポシドに免疫チェックポイント阻害薬(アテゾリズマブまたはデュルバルマブ)を加える併用療法が標準的な一次治療です。

治療への反応は比較的早く現れることが多く、症状が短期間で楽になる方も少なくありません。一方で再発しやすい性質もあるため、治療後も定期的な経過観察を続け、再発時には二次治療(アムルビシンなど)に切り替えます。脳転移の頻度が高いため、頭部の定期チェックと、脳転移への放射線治療も治療戦略の重要な柱です。小細胞肺がんはドライバー遺伝子検査の対象にはなりませんが、治療選択肢は着実に増えています。

放射線治療・手術と症状への対処(脳転移・骨転移・胸水)

ステージ4では手術や放射線は「がんをすべて取る」目的では通常行いませんが、次の場面で重要な役割を果たします。

●脳転移:転移の数が少なければ、ピンポイントで照射する定位放射線治療(ガンマナイフ・サイバーナイフ等)により、切らずに高い制御が期待できます。多発する場合は全脳照射を検討します。●骨転移:痛みへの放射線治療は効果的で、あわせて骨を守る薬(骨修飾薬:ゾレドロン酸・デノスマブ)で骨折や高カルシウム血症を予防します。●オリゴ転移:転移が少数の場合、全身治療に加えて転移巣への定位照射や手術を行い、長期コントロールを目指すことがあります。●胸水:息苦しさの原因となる胸水は、針で抜く処置(胸腔穿刺)や、たまらないようにする胸膜癒着術で症状を改善できます。

いずれも「がんと闘う治療」と「生活を守る治療」の両方の意味を持ちます。症状を我慢することにメリットはありません。

緩和ケア・支持療法は診断時から受けられる

緩和ケアは終末期の医療ではなく、診断されたときから治療と並行して受けられるケアです。肺がんでは、進行期から早期に緩和ケアを併用した患者さんのほうが生活の質が高く、生存期間も良好だったという有名な研究(早期緩和ケア研究)があり、「緩和ケア=あきらめ」ではないことが科学的にも示されています。

息苦しさへの対処(在宅酸素・薬物療法)、痛みの治療(医療用麻薬を含む。適切に使えば寿命を縮めません)、咳・食欲不振・不安への対応、ご家族の相談まで、多職種チームが支えます。全国のがん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター」は誰でも無料で利用できます。

標準治療の効果が乏しくなった場合の選択肢

一つの治療の効果が弱くなっても、「打つ手がなくなった」とは限りません。特に肺がんは新薬開発が最も活発ながんであり、選択肢を整理する価値が大きい領域です。

①再検査(再生検・リキッドバイオプシー):分子標的薬の耐性の原因を調べると、次の世代の薬が使える場合があります(例:EGFR耐性変異への対応薬)。②未使用の標準治療の確認:ドセタキセル±ラムシルマブなどの後続治療、(未使用なら)免疫チェックポイント阻害薬などが残っていないか確認します。③がん遺伝子パネル検査:標準治療終了(見込み)時に保険適用。まれな遺伝子異常に適合する薬や臨床試験が見つかることがあります。④治験・臨床試験:新しい免疫療法・抗体薬物複合体(ADC)など、肺がんの治験は国内でも多数進行中です。⑤免疫細胞療法などの自由診療:標準治療との併用や、標準治療の継続が難しい場合の選択肢として検討されることがあります。公的保険適用外(全額自己負担)であり、効果の証明は大規模試験では確立していないため、内容・費用・限界を確認のうえ選択してください。⑥セカンドオピニオン:治療方針や治験情報は施設差があります。納得のための正当な手段です。

当院の肺がんステージ4に対する治療【高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法】

日比谷内幸町クリニックは、がん免疫療法を専門とするクリニックとして、肺がんステージ4の患者様に「高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法」を提供しています。患者様ご自身の血液から免疫細胞(NK細胞など)を取り出し、約2週間かけて数百倍〜数千倍に増殖・活性化させ、点滴で体内へ戻す治療法です。

【特徴1:標準治療と併用できます】分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬・抗がん剤・放射線治療などの標準治療を妨げにくい治療法であり、併用が可能です。主治医の病院での治療を続けながら、当院が免疫細胞療法を担当する連携体制を取るため、転院は不要です。

【特徴2:副作用が少なく、QOLを保ちやすい治療です】ご自身の細胞を用いるため、抗がん剤のような強い副作用は報告されていません(一時的な発熱・倦怠感等が生じる場合があります)。採血と点滴のみの通院治療です。

【特徴3:標準治療が困難になった場合でも検討できます】「これ以上の抗がん剤は難しい」と言われた場合でも、採血が可能な状態であれば治療を検討できます。

【治療の流れ】①専門医師による無料相談 → ②診察・採血 → ③約2週間の培養 → ④点滴投与 → ⑤経過観察・効果判定。標準治療のスケジュールに合わせて計画を調整します。

【費用・リスクについて】本治療は公的医療保険が適用されない自由診療です(費用は治療内容・回数により異なります。詳しくは治療費用のページをご覧ください)。副作用としてまれに発熱・倦怠感等が生じることがあります。効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。

当院では肺がんの治療事例を8件(小細胞肺がんの事例を含む)公開しています。治療内容と経過の詳細は、肺がんの治療事例ページをご覧ください。

診断されたら:主治医に確認したいこと・相談先

次の項目をメモして診察に臨むことをおすすめします。●組織型は何ですか(腺がん/扁平上皮がん/小細胞がん)●ドライバー遺伝子検査(マルチ遺伝子検査)は提出されていますか。結果はいつ分かりますか ●PD-L1の結果は何%でしたか ●ⅣA期とⅣB期のどちらですか。転移はどこに、いくつありますか ●提案された治療の目的と、想定される効果・副作用は ●脳のMRIは撮りましたか(肺がんは脳転移が多いため)●いまの治療が効かなくなった場合の次の選択肢は ●治験の情報はありますか ●費用の目安と使える制度は

相談先には、がん診療連携拠点病院の「がん相談支援センター」(誰でも無料)、セカンドオピニオン外来、医療ソーシャルワーカーがあります。遺伝子検査の結果待ちの期間は不安が大きくなりがちですが、その間にこれらの窓口で情報を整理しておくのも有効です。

治療と生活:禁煙・仕事・旅行・費用・家族への遺伝

【禁煙】診断後であっても禁煙には意味があります。治療の効果や副作用、手術・放射線の合併症リスクに喫煙が悪影響することが知られており、いまからの禁煙が治療の味方になります。禁煙外来も利用できます。

【仕事】分子標的薬(飲み薬)や外来点滴が中心のため、治療と仕事を両立している方は多くいます。通院日や副作用の出やすい時期に合わせた勤務調整を。がん相談支援センターで両立支援の相談ができます。

【旅行】病状が安定していれば旅行が可能な場合もあります。飛行機は気圧の関係で酸素状態に影響することがあるため、必ず事前に主治医へ相談を。治療スケジュールと薬の携行、旅先の医療機関の確認をしておくと安心です。

【費用】分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬は高額ですが、高額療養費制度により1か月の自己負担には上限があります。医療費控除・傷病手当金・障害年金も含め、医療ソーシャルワーカーに早めに相談してください。

【家族への遺伝】肺がんの大部分は遺伝しません。EGFRなどのドライバー遺伝子異常は「がん細胞だけに起きた変化(体細胞変異)」であり、子どもに受け継がれるものではありません。ご家族に勧めたいのは、遺伝の心配よりも禁煙と肺がん検診(低線量CT検診など)です。

まとめ:肺がんステージ4でも治療の選択肢はあります

肺がんステージ4は進行した状態ですが、末期がんと同義ではありません。この10年で治療は「全員に同じ抗がん剤」から「遺伝子タイプとPD-L1に応じた個別化医療」へと大きく変わり、EGFR陽性で生存期間中央値38.6か月、PD-L1高発現で5年生存率31.9%など、以前は考えられなかったデータが現実になっています。

大切なのは、①ドライバー遺伝子検査とPD-L1検査の結果を確認すること(治療の出発点)、②脳転移・骨転移・胸水などの症状に早めに対処し体力を守ること、③効果が乏しくなったときの選択肢(再検査・後続治療・治験・免疫細胞療法・セカンドオピニオン)を早めに整理しておくことです。

日比谷内幸町クリニックでは、肺がんステージ4の患者様とご家族を対象に、専門医師による無料相談を実施しています。「標準治療と併用できる治療を探している」「標準治療の継続が難しいと言われた」という方は、お一人で悩まず、お気軽にご相談ください。(受付時間:平日9:00〜17:00/お電話・WEBフォームで受付)

肺がんステージ4に関するよくあるご質問

肺がんステージ4は末期がんと同じですか?

いいえ、同じではありません。末期がんとは「治癒を目指した治療に反応せず、治癒困難と医師が判断した状態」を指す言葉で、病期とは別の概念です。肺がんステージ4には分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬など多くの選択肢があり、遺伝子タイプによっては数年単位で病気を抑えられる時代になっています。

肺がんステージ4の生存率はどのくらいですか?

国立がん研究センターの院内がん登録では、5年純生存率は約8.6%です。ただしこの統計には分子標的薬・免疫療法の普及前に診断された方が多く含まれます。臨床試験ではPD-L1高発現へのペムブロリズマブ単剤で5年生存率31.9%、ALK陽性で5年生存率6割超の報告もあり、遺伝子タイプによって大きく異なります。

肺がんステージ4の余命はどのくらいですか?

一律には決まりません。臨床試験の生存期間中央値は、EGFR陽性へのオシメルチニブで38.6か月、PD-L1高発現へのペムブロリズマブで26.3か月、免疫薬+化学療法で約22か月などと報告されています。中央値は半数の方がそれ以上生存する数字であり、「余命1年前後」といわれた時代とは状況が変わっています。

肺がんステージ4でも完治しますか?

完治は一般に困難ですが、免疫チェックポイント阻害薬がよく効いた方の中には長期間再発せず生活している方が一定割合存在します。また転移が少数(オリゴ転移)の場合は、全身治療+転移巣への局所治療で長期コントロールを目指す戦略もあります。「長く抑え込み、次の新薬につなぐ」ことが現実的な目標になっています。

遺伝子検査(ドライバー遺伝子検査)とは何ですか?

がんの増殖の原動力となっている遺伝子異常(EGFR・ALK・ROS1など約10種類)を調べる検査で、非小細胞肺がんステージ4の治療選択の出発点です。該当すれば効果の高い飲み薬の分子標的薬が使えます。日本人の腺がんでは約40〜50%にEGFR変異が見つかります。結果が出るまでの数週間は「最適な治療を選ぶための投資」です。

PD-L1とは何ですか?

がん細胞の表面にあるタンパク質で、免疫チェックポイント阻害薬の効きやすさの目安になります。発現割合(TPS)が50%以上なら免疫薬単剤も選択肢になり、それ未満でも化学療法との併用で免疫薬が使えます。ご自身の数値は病理検査の結果に記載されているので、主治医に確認してみてください。

脳転移が見つかりました。もう治療できないのでしょうか?

いいえ。転移の数が少なければ、切らずにピンポイントで照射する定位放射線治療(ガンマナイフ等)で高い制御が期待できます。オシメルチニブなど脳に届きやすい分子標的薬もあります。肺がんの脳転移は対処法が最も発達している領域の一つです。

胸水がたまって息苦しいのですが、どうにかなりますか?

はい、対処できます。針を刺して水を抜く処置(胸腔穿刺)で息苦しさは改善し、繰り返したまる場合は胸膜癒着術で水がたまりにくくすることもできます。息苦しさは我慢せず、早めに主治医へ伝えてください。

いまさら禁煙しても意味がありますか?

あります。診断後の禁煙でも、治療の効果や副作用、合併症のリスクに良い影響があることが知られています。禁煙外来のサポートも受けられるので、治療開始を機にぜひ取り組んでください。

肺がんは家族に遺伝しますか?

大部分の肺がんは遺伝しません。EGFRなどの遺伝子異常は「がん細胞だけに起きた変化」であり、子どもに受け継がれるものではありません。ご家族には、遺伝の心配よりも禁煙と肺がん検診をおすすめします。

標準治療が効かなくなったらどうすればいいですか?

再生検・リキッドバイオプシーで耐性の原因を調べると次世代の薬が使える場合があります。後続の化学療法、がん遺伝子パネル検査、治験(肺がんは国内で最も治験が活発)、免疫細胞療法などの自由診療、セカンドオピニオンという選択肢を順番に整理しましょう。

免疫細胞療法は標準治療と併用できますか?

当院の高度活性化NK細胞療法プラス4種複合免疫療法は、分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬・抗がん剤などの標準治療を妨げにくい治療法であり、併用が可能です。主治医の病院での治療を続けながら通院で受けられます。なお本治療は公的保険適用外の自由診療です。詳しくは無料相談でご説明します。

監修

日比谷内幸町クリニック 院長 禹 雅祥(う まさよし)/日本外科学会員 医師紹介ページ

本ページの情報は一般的な医学情報であり、個々の診断・治療方針に代わるものではありません。治療効果には個人差があります。ご自身の病状については主治医にご確認ください。

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