高度活性化NK細胞療法とは

NK細胞とは

NK細胞はリンパ球に含まれる免疫細胞の一つで、生まれつき(ナチュラル)外敵を殺傷する(キラー)能力を備えているため「ナチュラルキラー(NK)細胞」と呼ばれています。
NK細胞は自らの体内を幅広く行動し、癌(がん)細胞やウイルス感染細胞などの異常細胞を発見すると、真っ先に、単独で攻撃を仕掛けます。

T細胞、B細胞といった他の免疫細胞も癌(がん)などの異常細胞に対して攻撃を仕掛けるのですが、抗原抗体反応(過去に異常細胞と認識したものにしか攻撃を仕掛けないこと)により動きが制限されてしまいます。

それに対してNK細胞は、抗原抗体反応がないため、直接目的箇所に向かうことができ、自由且つ柔軟に攻撃をすることが出来ます。
つまり、NK細胞は癌(がん)細胞を攻撃する免疫細胞の中でも、能力に優れ、私たち人間にとって非常に重要な細胞だと言えます。

当クリニックでは、科学的な理論や根拠に裏付けられた研究に基づいて、体外から高活性・高純度のNK細胞を大量増殖・培養方法を確立致しました。
これにより、誘導したNK細胞(細胞障害性T細胞を含む)で、癌(がん)を退治する研究、臨床医学応用による癌(がん)の免疫治療を行っています。

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高度活性化NK細胞療法とは

高度活性化NK細胞療法を簡単に説明すると、患者さんの血液を40cc程採取し、最新の培養技術で増殖・活性化し、2週間ほど無菌状態で約10億個のNK細胞を増殖させ、再び患者さんの体内へ戻すという療法です。

治療は血液40ccを採取することから始まります。40ccと言ってもピンと来ないかも知れませんが、一般の献血が400ccですので、それと比べて頂ければ僅かな量だとご理解頂けると思います。
その後、約2週間をかけて、採血した血液を、無菌状態に保たれた専門の培養施設で、熟練の培養技師が手作業で培養、活性化致します。

高度活性化NK細胞療法

培養の過程では、まず、採血した血液からNK細胞のみを分離させます。
その後、分離したNK細胞をインターロイキン2というサイトカインを用いて増殖、活性化させます。
最終的には、2週間の培養期間で、NK細胞数も数百〜数千倍となります。
(培養後のNK細胞の量は約10億個となります。約10億個のNK細胞というのは通常の健康な人が持っているNK細胞の量の約10倍です。尚、NK細胞の数値は目安であり、培養期間や患者さんの容態によって異なります。)

実際の治療も、NK細胞を採取する為の「採血」と、増殖・活性化されたNK細胞を再び体内へ戻す「点滴」のみです。
点滴の最中には本を読んだり、TVを見たり、ご家族と話したりしながらリラックスして治療を受けることができます。

この様に、高度活性化NK細胞療法は、非常に手間が掛かり、コストも割高となってしまいます。その分、治療費も割高となってしまうのが残念な点であります。

しかし、それ以上のメリットがあります。高度活性化NK細胞療法は、治療を受けられる患者様ご本人の血液を活性化して行われます。ですので、化学療法(抗ガン剤)のような強烈な副作用の心配はありません。

高度活性化NK細胞療法は、身体への負担がほとんどなく、QOL(生活の質)を高く維持しながら受けることが出来る画期的な治療法です。

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高度活性化NK細胞療法の特徴

ここで、高度活性化NK細胞療法の特徴を確認してみましょう。

副作用の心配がほとんどありません。
自分の血液から採取したNK細胞を培養、活性化するため、拒否反応やアレルギー反応の心配がありません。副作用の心配がほとんどない体にやさしい治療と言えます。
※副作用としては、稀に投与後、発熱することがあります。免疫力が高まっている過程での発熱ですので心配はありません。発熱は個人差にもよりますが、1日程度で治まります。
無理のない継続治療が可能で、生活の質(QOL)を高く維持できます。
例えば、抗ガン剤治療の場合、治療による強い副作用により、長期入院を余儀なくされることが ありますが、高度活性化NK細胞療法は身体的、精神的負担がほとんどなく、通院による治療が可能となる ため、現在の生活リズムを変更することなく、治療することが可能となります。よって、生活の質(QOL)を高く維持することができます。
再発・転移防止に有効です。
身体全体をめぐるNK細胞を元気に活性化させるため、再発・転移に有効性が高いと言えます。 特に、手術を受けた場合は血流やリンパの流れを通して、身体全体に癌(がん)細胞が拡散される危険が 高く、拡散した癌(がん)細胞を発症させないためにも高度活性化NK細胞療法は有効だと考えられます。
相乗効果や副作用の軽減が期待されます。
化学療法や放射線治療などの三大療法との併用が可能であるため、相乗的な効果や副作用の軽減が期待できます。

さて、高度活性化NK細胞療法について、ご理解頂けましたでしょうか。
もちろん、どんな症状な人でも必ず効く、そんな魔法のような治療法ではありません。患者さんの容態によっては残念ながらお役に立てないケースもあります。
それでも、副作用がほとんどなく、生活の質(QOL)を高く維持しながら治療できる癌(がん)の新しい治療法として、非常に注目を集めております。

初診のご予約、治療内容についてのお問合せ、質問等がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。

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高度活性化NK細胞療法に関するご説明のまとめ
NK細胞は抗原抗体反応がなく、癌(がん)細胞を攻撃する免疫細胞の中でも、能力に優れ、私たち人間にとって非常に重要な細胞。
高度活性化NK細胞療法は、副作用がほとんどなく、QOL(生活の質)を高く維持しながら受けることが出来る画期的な治療法。
高度活性化NK細胞療法は、再発・転移防止に有効であり、三大療法との併用が可能であるため、相乗的な効果や副作用の軽減が期待できます。
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